眼筋クイック運動の具体的メニュー |
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今度はクイック運動の具体的な内容メニューです。新日本速読研究会が提供している速読トレーニング・ソフトが入手できない場合は、この図を使用するか、参考にして自主教材を作成して、次の要領で行なってください。 |
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1 |
右上からスタートして、波形の実線を目で素早く上下に追っていく。左下に到達したら折り返し、来た道を逆に辿っていく。制限時間は10秒間。 |
2 |
目標数値は、1秒間に2往復以上。ノコギリの刃の輪郭を辿るように徐々に横に移動しているわけですから、正確には往復運動ではないのですが、一応、並びの位置に来たら、それで1往復として計算します。 |
3 |
制限時間の10秒間が経過したら、今度は教材を横に90度、回して持つ。 |
4 |
左上からスタートして、波形の実線を目で素早く左右に追っていく。右下に到達したら折り返し、来た道を逆に辿っていく。10秒間。 |
5 |
目標数値は1秒間に2往復以上。やはり、並びの位置に着たら往復とする。 |
6 |
どちらのクイック運動も一度ずつで打ち切って、2度3度と繰り返さないように。 |
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以上が、2種類の眼筋クイック運動です。その次の眼筋クイック運動を紹介しましょう。これも、眼筋対角クイック運動図を参考に自主教材を作成して、次の要領で行ってください。 |
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1 |
右上からスタートし、右下→左上→左下→右上・・・・・と、ちょうど蝶の羽に似た形を描くように動かす。制限時間は10秒間。 |
2 |
目標数値は、元の位置に戻ったら一巡と考えて、1秒間に一巡以上。これが縦対角運動です。 |
3 |
右上からスタートし、左上→右下→左下→右上・・・・・と、ちょうど数字の8のを押し潰したように動かす。制限時間は10秒間。 |
4 |
目標数値は、1秒間に一巡以上。これが横対角運動です。 |
5 |
右上からスタートして、左下→左上→右下→右上・・・・・と、ちょうど1の逆の形を描くように動かす。制限時間も目標数値も同じです。 |
6 |
左上からスタートし、右上→左下→右下→左上・・・・・と、ちょうどZの文字を描くように動かす。制限時間も目標数値も同じです。 |
7 |
オーバーワークを避けるために、最初の1週間は5、6の運動は行なわず、4までで打ち切ってください。 |
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眼筋を強化するには、一度に沢山、集中的にやっても駄目で、ジョギングの距離を延ばしていくように、徐々に運動量や負荷量を増やすのがポイントです。注意点を改めて次に、箇条書にしてみましょう。 |
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注意点のA・・・・・トレーニングになるからといって、眼筋クイック運動だけを行わない。 |
眼筋ストレッチ運動→眼筋クイック運動→眼筋ツトレッチ運動と、必ず前後に、眼筋ストレッチ運動をサンドイッチにして行なう(前が準備運動、後が整理運動です)。 |
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注意点のB・・・・・運動中は、呼吸を止めず、普通に呼吸する。 |
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左脳型の人は緊張時に呼吸を止めがち |
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もし呼吸を止めたリ、息を詰めた状態で行なうと、眼筋が酸欠状態に陥って、効果が上がりません。運動したことによって発生した疲労素が分解されず(分解には、酸素の力が必要です)に、眼筋内に蓄積してしまいます。もちろん、人間は長い時間にわたって呼吸を止めたら、窒息死してしまいますから、そんなことはあり得ないような気がします。 |
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ところが緊張型(左脳型)の人は、よく何かに神経を集中した時に、呼吸をしたり止めたりという、断続状態になる傾向が多く見られます。こういう状態が良くないのです。 |
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注意点のC・・・・・眼筋クイック運動は、最初の1ヵ月続けて行なえる人は朝晩の2回行なうとよい。 |
2ヶ月目に入ってからは、朝昼晩の3回、1週間ごとに1回プラス、というように、徐々に増量していきます。トレーニングは毎日行なうと効果がありますが、逆に毎日しないと効果がないというわけではありません。むしろ、3日坊主になっても構わないといったラフな気持ちでトレーニングしてください。1週間に1度のトレーニングでも最低のトレーニング量は確保できます。この程度のものを繰り返し行なえばいいのです。 |
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注意点のD・・・・・眼筋クイック運動のラウンド間は1時間以上のインターバルを挟む。 |
眼筋力が十分に付いたら、最終的には1日に何回トレーニングをやっても構わないわけですが、それでも必ず1回、眼筋クイック運動をやったら、次の眼筋クイック運動に取り組むまでに1時間以上のインターバル(休憩)を挟むようにします。 |
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注意点のE・・・・・勉強や読書、VDT作業のなど目を使う前には必ずウォーミング・アップの準備運動として実行する。 |
このウォーミング・アップの時間は無駄のようですが、実際には能率が上がって、何倍も得することができます。また、疲労が起きにくくなります。 |
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注意点のF・・・・・目を使った作業の後にも、必ず整理運動として行なう。 |
疲れたから、というので、そのまま何もせずに休むと、かえって蓄積した疲労が抜けにくくなります。極端に疲れた場合にも、最低限、ゆっくり大きく眼筋ストレッチ運動だけは実行するようにしてください。また、30分ぐらい横になり、目に蒸しタオルを当てるなどして血行をよくしてから行なうのも効果的です。よく冷たいタオルを当てる人がいますが、これは気分的にスッキリしても、血管が収縮するので血行が悪くなり、疲労回復が遅れることになって逆効果です。 |