ホーム  >  イメージ力強化訓練  >  色の三原色を覚えましょう

色の三原色を覚えましょう(色の三原色の合成と分解が出来るようになる)

三原色を混合することによって、さまざまな色を作る事が出来ます。
色を足したらどういう色になるか、すぐにイメージ出来るようになる事は、トレーニング上とても重要です。
色の三原色を覚えることによって、色の三原色の合成と分解が出来るようになります。

色の三原色を使った混色の関係について見ていきましょう。

【減法混色】
減法混色
図1

色の三原色とは、色を表現するための基本となる色で、赤紫、水色、黄色の3色のことを言います。
これらの混合によってあらゆる色彩を表現することが出来るのです。
「減法混色※図1」

これら3色は色を重ねるごとに暗くなり、3色を等量で混ぜ合わせると黒になります。

色は足せば足すほど黒に近づいていくという性質があります。
色が黒い、という事は、言い換えれば物質が満ち溢れている(色が吸収されている)という事なのです。

例えば宇宙のブラックホールを想像してみて下さい。

真っ黒だけどそこにはいろんな物質が満ち溢れています。
無数の物質の色が吸収されることによって、黒く見えるのです…!

何だか神秘的でとても奥が深いですね^^

あなたは頭の中で色をきちんとイメージ出来ていますか?

私たちは絵を描く時、赤紫と黄色を混ぜれば赤に、黄色と水色を混ぜれば緑色になる、といった事を体験的に常識として認知しています。

でも、果たしてそれは頭の中でイメージ出来ているのでしょうか?

目の前に美しい青空をイメージで描き、
それが夕刻になって次第に美しい茜色に染まり、
夕日が没する事によってその茜色がさらに赤紫になり、
濃い紫色になり、暗い群青色になり ・・・

と変化していく過程をしっかりとイメージ出来ているのでしょうか?

これは大多数の人にとっては、きわめて難しい事なのです。
赤と青を混合する事によって黒が生み出される、という知識はあっても、その混合の様子を実際に間近で見ていて変化の様子をデータとして頭の中に刷り込んでいなければ、それを再現することはまず殆ど出来ないと言えます。

色彩に対する「認知感数」を増やす

画家やカメラマンなど、日常的に色彩を取り扱っている職種の方々にとっては、色彩情報を取り扱う神経回路の閾値(いきち)が低くなっているので、いとも簡単に頭の中でイメージを再現します。

そのような知識の無い人は、色彩トレーニングで色彩に対する「認知感数」を増やしていくようにします。

認知感数が増えれば増えるほど、大脳はそのことを一種の刺激と受け止めて何らかの反応をおこすようになります。

そして、シナプスは情報を流しやすいように変形して樹状突起を増やすなどし、またシナプスを構成する神経細胞の閾値(いきち)も低下してその道の専門家のレベルに近づく事が出来るのです。

色彩は人間の生理や感情に及ぼす力を持っています。
人間の心理に様々な影響を与える色彩の配色について体系的にとらえていくこと、そしてそれをイメージ出来るように覚えることも、このトレーニングの目的です。

さて、色の定義が出来たら、次に「色の三原色の合成について」見ていきましょう。

色の三原色の合成について